病院がない離島、小笠原諸島で新型コロナのワクチン接種を受けてきました

こんにちは、Bonin smileです。
6月22日に小笠原諸島父島にある海上自衛隊基地内の体育館で新型コロナウィルスのワクチン接種を受けてきました。

人口2591人(2021年6月現在)の小笠原村では、4月から医療従事者、5月に高齢者向けワクチン接種が行われました。
そして今月6月と7月から一般島民向け接種が始まりました。
4月5月のワクチンは1000回500人分のロットだったと聞いてます。
今回のワクチン接種では、父島の6月の接種は1回目が6月22日と23日、2回目が7月13日と14日に行われます。

今回は接種を行う島民の人数が多いため、東海大学医療グループが島民への接種協力のため来島してくださってます。
小笠原には父島診療所に医師3名、母島診療所に医師1名が在籍されてます。
診療所の医師がワクチン接種と通常医療を同時進行をすることは難しいので、東海大が協力して下ったようです。
母島の接種を小笠原診療所のチームが行い、東海大の医療グループが父島の接種を担当するという分担です。
東海大学には海洋学部があり、海洋教育の実習航海を兼ねて、教育研修船「望星丸」で医療スタッフとワクチンを運んでくれたそうです。
問診担当の医師の先生に、幾つかワクチン接種について質問しました。

質問1:今回、何名の医師が来島されていますか?
「ワクチン接種担当の医師3名と管理担当の医師1名の合計4名で来島してます」

質問2:今回のワクチン接種は何名の島民がするんでしょうか?
「今回の接種にあたり、当初予定したワクチンより多く3000回分のワクチンが確保できました。
 約960名の島民の方が接種を希望されたので、数を調整してワクチンを運んできています」

問診は20代と見られる若い男性の先生で、はきはきとこちらの質問に答えていただけました。
ワクチンの接種は2名の医師が2ブースで行い、同時に2名の島民が受けていました。
接種担当の医師のお二人もとても若くて、一人は女医さんでした。
看護師さんも含めてすごい手際がスピーディで、あっという間に接種は終わりました。
椅子に座って打ち終わるまで3分間ぐらいでした。

接種の後は15分間会場内の体育館で待機し、体調不良等がなければ帰る形式でした。
私は基礎疾患を持つ優先接種対象者ですが、今回確保されたワクチンに余裕があったので10代の学生も会場内では見られました。
警備や道案内も含め、村役場や東京都の小笠原支庁の職員の方が総出で受付や会場運営を行ってくださってくれたおかげで、予約も当日の接種も混乱もなくスムーズでした。

ちなみに私は当日の接種後の体調不良とか全くなくて、熱や倦怠感を警戒していたので正直拍子抜けしました。
筋肉注射は、普通の採血などの注射より全然痛くなかったです。
ただ翌日は注射を受けた左腕がじんじん痛くなり、気怠さがありました。

小笠原諸島には診療所はあっても入院できる医療機関がなく、病気や大怪我の方がいたら自衛隊のヘリで内地に運ばれざるを得ません。
なおかつ国境を守る自衛隊基地がある島なので、おがさわら丸乗客へのPCR検査も含めていろいろな感染対策を優遇していただいているなと思います。

東海大学や海上自衛隊だけでなく、小笠原村の村役場や東京都の様々な方が尽力されてこうしてワクチン接種が進んでいることを本当にありがたく思います。
医療スタッフの皆様、小笠原村や東京都の職員の皆様、本当にありがとうございました。
これから夏にかけていろいろ騒がしくなると思いますが、無事大きな波が乗り切れることを願っています。

【関連記事】小笠原諸島でのワクチン接種実現へ 新型コロナウイルスの蔓延に怯える「有人国境離島」の課題
https://www.fnn.jp/articles/-/185513

小笠原諸島父島のワクチン接種会場となった海上自衛隊父島分遣基地。

小笠原諸島父島の海上自衛隊父島分遣基地では、急病者が出た場合に硫黄島経由で救護者搬送をしています。

ワクチン接種会場となった海上自衛隊基地内の体育館。関係機関の皆さま、本当にありがとうございます!

ABOUTこの記事をかいた人

写真家&Webマガジン「Bonin smile」編集長。 20歳通信制高校へ進学+22歳法政大学へ入学。 2010年キヤノン写真新世紀佳作受賞。 2013年小笠原諸島移住中にスイスで写真展を開催。 2016年鎌倉に移住。2019年小笠原諸島に再移住。